認知機能「記憶力」とは?

加齢とともにその機能は衰えていく!

記憶力とは、ものごとを覚えておくために必要な能力のことをいいます。学習などで暗記をするときにも記憶力が必要となりますが、それだけではありません。日常生活の中でも、記憶力は十分発揮されています。家族や友人との会話や、買い物に行くという行動はすべて記憶力が働いています。話の内容を理解して会話をしたり、自分に必要な物をリストアップして購入するには、記憶力が必要です。このように行動しながら記憶することを作業記憶といいます。

自分では全く意識せずに働かせることができる記憶力ですが、歳を重ねるほどにその機能は衰えていきます。単なるもの忘れは年齢関係なくありますが、進行してしまうと人の顔や名前が覚えられないなど、生活面でも大きな支障があります。若者や健康な方でも見られますが、体験したほんの一部分を忘れていた、物忘れをしている自覚がある場合にはもの忘れと捉えて良いでしょう。自分が体験した事そのものを忘れてしまい、忘れた自覚がないという方は病的と判断しましょう。