認知機能「判断力」とは?
生活に支障が出てしまう判断力の衰え!
判断力は、考えを決めることやものごとを決定する力として必要な能力です。認知機能における判断力とは、年月日や自分の状況を把握したりひとつのことに集中する注意力など、複数の認知機能が合わさってできています。私たちは、その日の天気や気温、出かける目的に合わせて着る服を選んでいますが、総合的に判断→選択→実施という工程を踏んでいます。この工程の一つでも欠けてしまうと、生活に支障が出てしまいます。
判断力は、歳を重ね脳の機能が低下してくると上手に働かなくなることがあります。判断力が低下すると、自分の今いる場所がわからなくなって迷子になることが増えたり、一つのことに集中することができずにミスを繰り返すなど、さまざまな問題が起こります。また、物事の善悪や安全・危険などさまざまな判断が難しくなります。赤信号を無視して渡ったり、買い物をしたあとに冷蔵庫に洗剤や雑貨などすべてのものを入れてしまうことなどが挙げられます。その場所やタイミングといったシチュエーションに対しての判断ができなくなるのです。