認知機能「言語能力」とは?

脳の機能が衰えてしまうと言語能力は低下する?

自分の意志で話している言葉や文字を理解したり、言葉を用いてコミュニケーションを取ったりする際に使う力のことを言語能力といいます。言語能力は、他者とコミュニケーションを取るためには欠かすことのできないツールです。しかし、歳を重ねることにより脳の機能が衰えてしまうと、言語能力は働かなくなることがあります。自分の意志で話せない、相手の言葉を理解できない、文字が読めない書けないといった「失語」になってしまう方がいます。失語を回避する方法として、言語訓練が有効とされます。言語訓練は、口腔体操や描かれているものを文字で書く、音読するなどの方法があります。

脳疾患などを経験して言語中枢に障害のある方は、年齢に関わらず失語の状態になってしまいますが、既往歴がなく軽度認知障害や認知症の心配がない方であれば、比較的維持される能力とされます。記憶力や判断力、計算力と比べて70歳前後までは保たれることが多いようです。